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ロイヤルコペンハーゲンの歴史

デンマークのボルンホルム島で良質のカオリン粘土が発見されたことで科学者のフランツ・ヘンリック・ミュラーの硬質磁器の研究が完成したのが1773年のことです。
ヨーロッパ全土でもまだ磁器の開発が進んでいなかった時代、磁器を生み出すことは国をあげての大事業でした。
1775年デンマーク国王クリスチャン七世と皇太后で女豪と呼ばれたジュリアン・マリーの保護のもとに王室御用窯となり、1779年には株のほとんどが王室所有となって、王立磁器窯としての名声をあげました。

有名で人気のブルーフルーテッド

ロイヤルコペンハーゲンの一番有名で人気といっても過言ではない「ブルーフルーテッド」シリーズ。
ブルーフルーテッドシリーズには、「フルレース」、「ハーフレース」、「プレイン」、「ブルーフルーテッド メガ」のブルーフルーテッドがあることをご存知でしょうか。

もちろん知っている方も多いと思いますが、ブルーフルーテッドメガ以外の3種類は私もバイヤーを始めたころはパッと見ただけではなかなか違いが分からず何回も調べた経験があります。

しかし、覚えてしまえば案外簡単で一見似ているけど実際は大きく違うので、特徴さえ覚えてしまえばパッと見て分かるようになります。

また、色違いで白もあります。
名前の通り、白になると「ホワイトフルーテッド」となります。ホワイトフルーテッドもブルーフルーテッドと同じように3種類ありますが、違いはブルーフルーテッドと同様です。

ちなみに「フルーテッド」とは「縦縞模様」のことを表しています。
よく見るとソーサーやプレート、カップ全体に縦線が入っているのがお分かりでしょうか。
ロイヤルコペンハーゲンの中でも「フルーテッド」と付く名前のシリーズがいくつかありますが、何らかの形で縦縞が関わっているはずです。

ブルーフルーテッド フルレースの特徴

一番の特徴はプレートやソーサーの縁の形です。
ソーサーはフチが尖っていて、プレートの場合穴が開いています。

カップ&ソーサーで言えば、カップの下の土台部分がウロコのペイントが施されてます。

 

この形のソーサーはフルレ―スのみです。

 

プレートは縁の部分にピアス加工によって穴が開いています。
そのため一目見て「フルレース」だと分かります。
穴の部分は汚れが付着すると少々面倒なので、使用してもしっかりと洗って綺麗に保ちたいですね。

ダブルレースの特徴

 

画像はダブルレースのプレートです。
ピアス加工で穴が二列にわたって開けられているようなデザインです。
ダブルレースは手間もコストもかかっているため定価も高く、また売る時にも高く売ることが可能です。

ブルーフルーテッド ハーフレースの特徴

 

ハーフレースは、プレイン、フルレースに次いで誕生したため、プレインとフルレースの間のようなシリーズとなっています。
ハーフレースの名前の通り、プレイン、フルレースが半分ずつという感じでしょうか。

ブルーフルーテッド ハーフレースの特徴

 

流れるような地模様と可憐なレースの縁取りが特徴です。
ハーフレースはフルレースとは違いプレートの形は通常の丸い形になっています。
また数カ所にウロコのようなペイントがされています。

 

ハーフレース ティーカップ&ソーサー
ソーサーもフルレースとは異なり、通常の丸い形となっています。

ブルーフルーテッド プレインの特徴

 

プレインはブルーフルーテッドシリーズの3種類の中で一番歴史の長いシリーズです。
見分けるのも簡単で、一番シンプルなデザインとなっています。
そしてプレインは全てのブルーフルーテッドの基礎となっています。
シンプルなデザインですが、柔らかな発色と涼しげな風合いが魅力的です。
ウロコのペイントがありません。

ブルーフルーテッド メガの特徴

 

メガは2000年に誕生したまだまだ若いシリーズです。
他のブルーフルーテッドと大きく異なり、パッと見分けられることのできるシリーズです。
デザインスクールの学生カレン・キエルガード・ラーセンが持ち込んだアイデアから始まったとされています。

 

ブルーフルーテッドメガ カップ&ソーサー
ブルーフルーテッド メガは簡単に言えば、ブルーフルーテッドの模様の一部を拡大したデザインになっています。そのためデザインはアシンメトリーで、全く左右対称ではありません。左右非対称なデザインはテーブルウェアに余白を生み、盛り付けた料理を生かすことにも繋がったシリーズです。
価格も少しお手頃に売られていて、ブルーフルーテッド プレインなどの伝統的なパターンとともに広く愛されています。

ブルーフルーテッドは中古で人気!!

ロイヤルコペンハーゲンは中古市場でもとても人気があります。
Yahooオークションやメルカリ、Amazonなどでも中古品のロイヤルコペンハーゲンがたくさん出品されています。
デンマークの老舗ブランドでさらに日本でも有名なロイヤルコペンハーゲンですが、「ロイヤル」と名前に付いていると、王侯貴族が使うようなゴージャスなアイテムが多いのでは?と思ってしまうかもしれません。

しかし、ロイヤルコペンハーゲンは創業当時からデンマークの一般市民にも愛されてきた庶民にもお馴染みのブランドです。
そこが人気の理由なのかもしれません。

豪華なディナーセットだけではなく、単品でも使いやすいアイテムがあったり、シリーズやアイテムが豊富なので多種多様な現代の食卓にも対応できるところが特徴です。
実際に使用している人の声を聴くと「使い勝手がよくて、日常使いのしやすい食器が多い」、「シリーズごとにアイテムの種類が多くて色々な料理にも合わせやすい」など、ブランド食器とは言え、誰でも使いやすいのが魅力的です。

そのため、中古市場でも人気があり少しでも手に入れやすい価格で購入されるのでしょう。
もちろん新品を買うのはいいことですが、中古品でもとても魅力的です。

中古品の魅力として、まずは価格が安いです。
1度人の手に渡ってしまったものは、未使用品だとしても「中古品」としての扱いになってしまいます。
そのため、定価より減額して買うことができるのでおススメです。
また少しくらいの傷や汚れも気にならないと言う方は、特に中古品がおすすめです。
使用している場合、価格がぐっと下がります。
そのため定価は高いけど、中古品で購入すればかなり金額を抑えて手に入れることができます。

ブルーフルーテッドを買取に出しましょう!

中古市場で人気ということは、買取に出せば高く売れる可能性があります。

実際リムーブでもロイヤルコペンハーゲンは数多くのお客様から買取をしていて、色々なブランドを扱う中で5本の指に入るくらいの数の買取をしています。
その中でもダントツで多いのがブルーフルーテッドシリーズとなります。

中でも「ブルーフルーテッド フルレース」が一番高価で買取するができます。
もちろんアイテムによってハーフレースのほうが高いなどはありますが、基本的にはブルーフルーテッド フルレースが高価買取が期待できます。

 

フルレースの中でも、「顔付き」と呼ばれるものがあります。
コーヒーカップやポット、クリーマーなどのハンドル下に、叫んでいるような人の顔の装飾があることから「顔付き」と呼ばれています。
バロック様式にヒント得た装飾だそうです。
この顔付のアイテムは基本的に高価買取ができます。

フルレースのコーヒーカップ&ソーサーは普通のタイプと顔付きのタイプ2種類あります。
もちろん顔付きのほうが買取価格は高いです。

ちなみにどのくらい違うと言うと…

 

フルレース コーヒーカップ&ソーサー(顔なし)1客
買取価格:~5,000円

 

フルレース コーヒーカップ&ソーサー(顔付)1客
買取価格:~7,500円

もちろん状態や数量によって変動しますが、金額だけ見ても結構大きな差があります。

買取金額大公開!

ブルーフルーテッドシリーズのリムーブでの買取金額を一部公開します。
参考程度に拝見してもらえたら嬉しいです。
※2023年7月現在の価格です。

 

ブルーフルーテッド ダブルレース 21cmプレート
状態:未使用品
買取価格:25,000円

 

フルレース フルーツコンポート※直径21cm高さ15cm
状態:未使用品
買取価格:37,000円

 

フルレース ティーカップ&ソーサー1客
状態:未使用品
買取価格:6,500円

 

ハーフレース 19cmプレート2枚
状態:未使用品
買取価格:計6,000円

 

ハーフレース コーヒーカップ&ソーサー2客
状態:未使用品
買取価格:計6,000円

 

ハーフレース ソースボート
状態:未使用品
買取価格:12,000円

 

プレイン マグカップ1点※口径8cm 高さ8.5cm
状態:未使用品
買取価格:4,000円

 

プレイン ティーポット1点 ※幅24cmの場合
状態:未使用品
買取価格:15,000円

 

プレイン シェルディッシュ ※直径17cm
状態:未使用品
買取価格:6,500円

 

メガ オーバルディッシュ2枚 ※28×20.5cm
状態:未使用品
買取価格:計7,500円

 

メガ フリーカップ&ソーサー2客
状態:未使用品
買取価格:計4,500円

 

メガ スクエアプレート 2枚
状態:未使用品
買取価格:計7,000円